Building local partnership through community parks in central Tokyo: perspectives from different participants

宗敏(千葉大学)・柳井重人(千葉大学)

C08

As community park facilities age and maintenance costs increase over the years, how to maximize the benefits of existing community parks, increase public participation, and use parks more flexibly have become the main issues of community park management. Using the methods of interviews and questionnaires in the case of Toshima Ward, Tokyo, this study explores: (1) The conditions under which the co-participation in community park utilization is applicable. (2) Opportunities and challenges of virous stakeholders. (3) Residents’ evaluation of park utilization. (4) The types of events suitable for the community level and how to adapt them to the target audiences.

国営ひたち海浜公園において移動制限のある公園利用者が享受している人的支援の実態

美濃伸之(兵庫県立大学)・浅田増美(公園財団)

C01

国営ひたち海浜公園を対象に、移動制限のある利用者が享受している人的支援の実態を把握した。その結果、移動制限のある利用者が高い割合で人的支援を受けており、スタッフのみならず、他の利用者からの支援も1割程度に達していた。また、スタッフが依頼を受けて実施するものは情報提供が多く、介助は自主的に実施されていた。

グリーンインフラとしての街路樹の多機能性、特に緑陰効果と樹幹流による雨水貯留機能

武田和晃(株式会社日比谷アメニス)・入江彰昭(東京農業大学)・田崎一宏(前田道路株式会社)

B11

本研究はケヤキ、モミジバフウを対象に緑陰効果と雨水貯留機能を明らかにした。その結果、対照区(日なた)と比べてケヤキ樹冠内、モミジバフウ樹冠内ではWBGT温度は日中4~6℃低く、地表面温度は日中15~25℃低く、夜間も3~5℃低くなることを明らかにした。また1時間当たりの降雨強度に対するケヤキとモミジバフウの樹幹流による雨水貯留量を明らかにした。

既成市街地に立地する小規模保育施設の園外保育における0~2歳児の自然とのふれあい促進に関する研究

村松亜希子(千葉大学大学院園芸学研究科)・柳井重人(千葉大学大学院園芸学研究院)

D21

乳幼児が自然とふれあう機会を創出するにあたり,保育園等の園外保育のあり方が問われている。そこで,本研究では,東京都世田谷区の園庭設置義務のない小規模保育施設を対象に,0~2歳児の園外保育における行動観察調査,保育者へのインタビュー等を実施し、自然とのふれあいの観点から園外保育の現状と課題を考察した。

市街地郊外における市民団体が主催するガイドツアーの運営実態と課題 -千葉県北総地域におけるケーススタディ-

王千豪(千葉大学大学院園芸学研究科)・柳井重人(千葉大学大学院園芸学研究院)

D20

市街地郊外では管理放棄された樹林地や農地が拡大している。一方で、市民団体では管理活動に加え、ガイドツアーが行われ、活動の認知等に資することが期待されている。本研究では千葉県北総地域を対象に文献資料調査や関係者へのインタビュー調査にてガイドツアーの運営実態や課題を把握し、その役割や可能性を考察した。

阿蘇地域における大規模な風力発電開発に関する景観敏感度評価

袁 星雅(筑波大学)

E09

阿蘇地域が大規模風力発電開発に対する景観敏感度評価を検討するために、地形・土壌・植生の組み合わせパターンを把握した上、阿蘇地域に対する景観特性分類を行った。景観特性分類に基づき、景観生態敏感度指標、景観重要度指標、視覚的敏感度指標という3種類の指標により、阿蘇地域の景観敏感度をマッピングした。

UAVによる空中画像でマツ材線虫病把握を把握する際の撮影間隔の検討

大隣昭作(福岡大学)・金澤弓子(東京農業大学)・桐島章(サンコーコンサルタント株式会社)

E10

マツ材線虫病により松が枯れる際、数ヶ月で葉が茶褐色に枯れ、後には落葉する。この落葉状態での被害木の発見はUAVの空中画像では難しい。そこで、茶褐色の状態での発見するための、効率的な撮影間隔を検討し、見落としを減らせるかを検討した。

光汚染の昆虫類に対する影響を低減させた都市照明の考察及び提案

石中洋平(愛媛大学) ・RUPPRECHT CHRISTOPH DAVID DIETFRIED(愛媛大学)

E11

光汚染は人工光により引き起こされる公害で、生態系撹乱の要因となっている。本研究ではライトトラップ実験により、4種の照明器具が与える昆虫への誘因の影響を調査した。結果、群生態系へ照明器具の違いが与える影響は有意ではなかった。ゆえに、都市照明に採用すべき照明はLED以外の選択肢を含め再検討の余地がある。

計量テキスト分析によるX(旧Twitter)への投稿を用いた森林キャンプ場へのニーズ分析

小田龍聖(森林総合研究所 森林管理研究領域 環境計画研究室)

D19

地方の人口減少は森林の荒廃に繋がり、森林の多面的機能の喪失が懸念されている。人口が集中する都市住民による森林空間の利用が、これらの問題の解決の糸口として期待されている。本発表では、森林空間を利用した産業のひとつであるキャンプを切り口に、SNSデータを用いた計量テキスト分析による分析結果について報告する。

住民主体のコミュニティ活動による街区公園の利活用に関する研究

永田裕(熊本市都市政策研究所)・尹紋榮・石井裕子(一般財団法人 公園財団 公園管理運営研究所)

D18

本研究では10年以上にわたり地域主体が地域連携しながら開催している「鳥井原公園 四ッ角マーケット」を調査研究対象として、都市公園を含めた地域空間の利活用に係る実態や主体間関係の観点から経緯について整理する。さらに調査結果から得られた知見を踏まえて、街区公園の利活用促進のあり方について考察する。