「ランドスケープ遺産の意義と展望 -過去から未来をつなぐ-」
日時:2024 年6 月15 日(土)14 時〜17 時
場所:名城大学天白キャンパス共通講義棟北 N101(名城ホール)
配信:造園学会2024年全国大会 公開シンポジウム – YouTube
概 要
「ランドスケープ」は土地の上に繰り広げられる人と自然の関わりの姿である。「ランドスケープ遺産」とは,将来に受け継ぎたい価値を表すもので,地域の人々がその価値を見出し,共有することではじめて意義をもつものである。そこで,学会活動の柱の一つである「ランドスケープ遺産」の保全と活用を見据え,改めてその意義を考える。これまで地道に積み重ねてきたインベントリーを振り返り,風景を構成している山,海,文化的景観,二次的自然,庭園,公園などの各分野の課題を取り上げ,今後の「ランドスケープ遺産」の果たす役割と方策を総合的な視点から見出す。ランドスケープ遺産の「インベントリー」とは,日本各地のランドスケープを調査,発見し,地域ごとの特性も踏まえながらデータ目録を蓄積するものである。インベントリーづくりを楽しみながら,「ランドスケープ遺産」を考えることを通じて,日本の自然,歴史文化を再発見する活動である。詳しくは,学会HP「JILAランドスケープ遺産」をご参照下さい。
プログラム
・司 会 進 行:水内佑輔(東京大学)
・開催地挨拶:相田 明(岐阜県立国際園芸アカデミー)
・趣 旨 説 明:宮脇 勝(名古屋大学)
基調講演
「ランドスケープ遺産」の意義と展望 -インベントリーづくりを楽しむ-」
小野良平(立教大学観光学部)
講演1
「中部地方のランドスケープ遺産の特徴と文化的景観の魅力」
佐々木邦博(信州大学名誉教授)
講演 2
「自然公園におけるランドスケープ遺産の現状と変容」
愛甲哲也(北海道大学大学院農学研究院)
講演 3 「人と自然との関係性からランドスケープ遺産を考える―うごく生態系―」
大窪久美子(信州大学農学部)
講演 4 「ランドスケープ遺産としての庭園・公園 ―その保存と活用―」
青木達司(文化庁)
講演 5 「欧州のランドスケープ遺産の動向とシースケープ遺産の提案」
宮脇 勝(名古屋大学大学院環境学研究科)
パネルディスカッション
基調講演者,講演者によるパネルディスカッション