香川大学林町キャンパス内雨庭における雨水の浸透・貯留モニタリング

中原康成(香川大学大学院創発科学研究科)・小宅由似・石塚正秀・角道弘文(香川大学創造工学部)・張林瀛(南京工業大学)

B07

大学構内(高松市)に造成した雨庭の雨水流出抑制効果を評価のため、雨水の浸透・貯留のモニタリング調査を行った。
2023年8月15日の降雨イベントにおいて、庭内水位が20.7㎝と最高値となった13時18分までの13時間の積算降水量は約91mmであった。
また、表面流の発生までの積算降水量は13.5mmであり、降雨開始から約5時間後であった。

仮想空間における「緑」の位置づけに関する現状と分析

横尾優吾(明治大学農学部)・菅野博貢(明治大学農学部)・ 横田将也(明治大学農学部)・皆月穂果(明治大学農学部)

F06

近年、おびただしい数の仮想空間が形成されている。本研究では、VRChat上で形成されている仮想空間において、「緑」がどのような位置づけにあるのかを明らかにすることを目的とした。VRChat上の100箇所の仮想空間の分析を行い、植物の使用の変化は、各仮想空間(ワールド)のテーマが配置に影響を与えることを検証した。

グリーンインフラの機能把握に向けたUAVマルチスペクトル画像による裸地抽出

丹羽悠二・梁瀬桐子・水内佑輔(東京大学大学院)

F04

グリーンインフラの機能を知るためには流域の水文・土砂動態の把握が必要であり、土地被覆はその重要な要素である。愛知県瀬戸市東部に位置する山林は、およそ100年前にはげ山化し、今もなお一部に裸地が残る。UAVで撮影したRGBとマルチスペクトル画像から作成したオルソ画像を用いて、裸地の抽出と計測について検討を行った。

鹿苑寺庭園景が有する癒しの心理的効果に関する研究

王金陽・國井洋一(東京農業大学)

F03

本稿では,鹿苑寺において癒し効果がある庭園景の色彩情報を定量的に把握した後,その色彩が被験者に与える心理的効果を解明することを目的とした。研究手法としては画像解析, SD 法調査による因子分析,
クラスター分析及び相関分析を行った。

The Correlation Between Quantitative Metrics and Subjective Assessment of Sequential and Scene Landscape in Game Ghost of Tsushima

梅笑寒(東京農業大学大学院)・國井洋一(東京農業大学)

F02

Regarding potentialities hidden in metaverse and virtual reality applications technology, researchers and designers have done numerous efforts, and it made the construction of metaverse and virtual reality has become a topic. Compared to landscape in the movie or animation, playing games can be considered as a subjective interaction with game landscape, which is closer to the interaction with metaverse or virtual reality, therefore this study will take the widespread acclaimed game Ghost of Tsushima as the research medium to find meaningful correlations between fractal dimension and subjective assessment, to provide design recommendations for landscape in games, metaverse and virtual reality.

日比谷公園首かけイチョウに対するレーザ測量による分析

山崎雅治(東京農業大学 地域環境科学研究科 造園学専攻)・國井洋一(東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科)

F05

日比谷公園に生育する首かけイチョウは樹高約20m、幹周約6.5mの巨木である。この樹木は推定樹齢400年であるため、今日では樹幹に穿孔や傷、枝折れなどの問題が報告されている。そこで本研究では、レーザ測量により樹木の3次元情報を取得することで、衰退箇所の特定や樹木形状の把握など、新規の維持管理手法の提案を行った。

都立松沢病院における作業療法の園芸作業が精神疾患患者に与える影響に関する調査研究

石橋勇弥(株式会社グリーンディスプレイ)・入江彰昭(東京農業大学)

B10

本研究では精神疾患患者のリハビリテーションの最終目標社会復帰に必要とされる自信回復、身体活動量の増加、コミュニケーション回復の3つの観点から作業療法の園芸作業が精神疾患患者に対して有効であることが確認され、参加者の気持ちがどのような要素によって変化がもたらされたのかを明らかにした。

点群データを活用した街路樹の生育の経年変化の分析

榎本碧・増澤諭香・福島宏文(国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所)

F01

街路樹の生育空間は限られるため、その樹形管理や剪定頻度の決定において、ある一定期間の生長量を把握することは重要である。本研究では、点群データを活用し、剪定強度の異なる街路樹の生育の経年変化を分析し、樹形の変化や特徴の違いを視覚的に表現する。

造園空間におけるUAVを用いた空中写真測量の活用に関する研究

菅井一樹(東京農業大学大学院)・國井洋一(東京農業大学)・鈴木雅和(筑波大学)

F07

本研究では水戸市植物公園において、UAV(無人航空機)による空中写真の撮影を行った。取得した空中写真を用いたSfM-MVS技術による写真測量で、植物園全景において地上画素寸法1.34cmのオルソ画像、3次元点群データの作成を可能とした。加えて、作成したデータにより、GIS上での情報管理の可能性やデジタルモデルの活用を検討した。

阿蘇くじゅう国立公園くじゅう地区の半自然草原および湿生草原におけるニホンジカの食害の影響

大窪久美子(信州大学農学部)

E15

近年、ニホンジカの増加による食害の影響で各地の貴重な在来植生が変質や減少しており、植物種の多様性低下が懸念されている。阿蘇くじゅう国立公園くじゅう地区でもニホンジカの食害が進行しているが、現状は明らかにされていない。そこで本研究では特に半自然草原および湿生草原での被食の状況について報告する。