「花鳥風月」から考える名勝の価値  -風景と時間-


日時:2024 年6月 16 日(日)14:55~16:25

場所:名城大学天白キャンパス共通講義棟北 N103号室

目 的:「名勝」は文化財として風景を保護する仕組みである。これまでの保護の取組を鑑みると,名勝・登録記念物(名勝地関係)の多くを占める「庭園」に代表される,造形的な審美性による価値が際立った風景に関する議論や,その指定・登録については,定常的に充実してきた。一方で,詩歌や絵画などにより人々に愛でられてきた名所,とりわけ花樹・紅葉,あるいは鳥獣・魚虫などの群生等により生じる風景の名所といった,季節や時間により趣きや彩りが移ろう動的な自然の風景に関する議論の蓄積が不足している状況にある。本フォーラムでは,風景を享受する伝統的な視点の1つである「花鳥風月」から,動的な風景の捉え方やその価値評価の可能性を探ることを目的とする。

主な参加者と役割:

司会
大平和弘(兵庫県立大学)

話題提供
平澤毅(文化庁):花鳥風月と名勝(仮)
話題提供
亀山章(日本自然保護協会):花鳥風月による自然の捉え方(仮)
話題提供
深町加津枝(京都大学):嵐山の花鳥風月(仮)

コメンテーター
浦﨑真一(大阪芸術大学),井原縁(奈良県立大学) ほか

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