現代につながる潮入りの庭園


日時:2024 年6月 16 日(日)16:35~18:05

場所:名城大学天白キャンパス共通講義棟北 N103号室

目 的:東京臨海部は,かつて海の自然を取り入れた多くの潮入りの庭園があり,これらは,海を眺めるだけでなく,舟遊びや鷹狩等のレクリエーション,政治的な接待の場,物資の備蓄,製塩,外国船からの防衛など,様々な都市機能を担っていた。近代の都市開発により潮入りの機能は喪失,海への眺望も失われ,庭園は海と分断された。しかし,近年は民間資本で干潟が復元され,歩行者デッキから庭園と海が見られる新しい風景が出現,今後は海面上昇を想定した新しいまちづくり,都市と海の新たな繋がりが考えられる。江戸時代,都市機能の中心にあった潮入り庭園は,今再び海と繋がろうとしている。我々は潮入りを復元し,ソフト・ハードの取組を通じて庭園群を活かした「文化財庭園都市」をつくること目指している。本フォーラムでは,地形と水による江戸東京の魅力,かつての潮入りの水管理方法,潮入り機能が失われてしまった庭園の3 D モデルでの復元体験,潮入りの池と東京湾の水系などの話題提供と,歴史を踏まえて現代に繋がる潮入りの庭園を活かした「文化財庭園都市」について,議論・意見交換することを目的とする。

主な参加者と役割:

趣旨説明・司会進行:竹内智子(千葉大学)

話題提供(仮題):

・皆川典久(スリバチ学会会長):地形と水が育んだ江戸東京の魅力
・菊池正芳(東京都慰霊協会):浜離宮恩賜庭園 江戸時代~現代の潮入りの仕組み
・Tamir Erdembileg(千葉大学竹内研究室):旧芝離宮恩賜庭園 潮入の3 D 体験
・樋渡達也(武蔵野文化協会):江戸の潮入りの池と東京湾水系

コメント:北村葉子(東京都公園協会)/平澤毅(文化庁) 

ディスカッション

総評:亀山章(東京農工大学名誉教授)

連携する団体:千葉大学,公益財団法人東京都公園協会,武蔵野文化協会,文化庁

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