都市公園リノベーションの計画技法の体系はいかにあるべきか


日時:2024 年6月 16 日(日)16:35~18:05

場所:名城大学天白キャンパス共通講義棟北 N106号室

目 的:我が国における都市公園の新設事業がどんどん減少していくなか,ランドスケープ界においては,その事業量確保のため「リノベーション事業」を計画的に事業化し,着実に実施していく体制整備が必要となっている。このようななか,近年各地でリノベ事業が進められるようになってきたが,その事業経緯を見ると新設公園のようにマスタープランから始まる計画的な整備というよりも,その現場ごとに生じた事情などをきっかけに事業化されたものが多く,どのようにリノベ事業を計画し,事業化し,さらに事業を運営していくのか,体系的に確立したものがない。そこで,本研究推進委員会ではリノベーションの計画技法を体系的に明らかにしていくため,先進的なリノベ事業の内容分析を進めてきたが,それらの成果をまとめ「生まれ変わる公園―公園リノベーションの指南書―」を 2023 年7月発刊した。本フォーラムではその内容を会員と共有し,意見交換を通じて今後さらに深めていくべき方向性について議論していきたい。今回は,まちづくりを誘導する身近な公園のリノベーション手法,管理運営のノウハウをリノベーション計画にフィードバックする手法,そしてリノベーションを支援・促進する制度の面からリノベ事業に取り組んだ経験を踏まえたコメントをベースに議論を進めたい。

主な参加者と役割

登壇者1
平田富士男(兵庫県立大学):事例の整理から見た現行のリノベーション事業の業務内容とそこでの課題

登壇者2
塚田伸也(前橋市):緑の基本計画をテコにまちづくりを誘導する身近な公園のリノベーション計画の策定と事業化

登壇者3
平松玲治((一財)公園財団):管理運営の成果をリノベーション計画にフィードバックする仕組みのあり方

登壇者4
曽根直幸(国土交通省):公園リノベーションを支援・促進する制度とその活用方法

以上の話題提供をもとに議論を進め,新設の計画技法との差異の明確化し,これからのリノベーションの時代において,ランドスケープ界が取り組むべき計画技法研究の方向性を議論する

連携する団体:ランドスケープ経営研究会,都市公園リノベーション計画技法研究推進委員会

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